こんにちは。おちです。
メタルレジスタンス第二章では、啓蒙思想の民主主義であるライトサイドと、統一思想のファシズムであるダークサイドの攻防についてお話させて頂いています。
で、今回のお話しはソニスフィア(イギリス)です。
ソニスフィア・フェスティバル
2014年のソニスフィアは、BABYMETALが世界で覇を唱えるキッカケとなる出来事でした。
BABYMETALは、初のワールドツアーであるフランスとドイツでの公演を大勝利で収めています。
YUIMETAL生誕祭(フランス)、MOAMETAL生誕祭(ドイツ)と銘打たれたこれらの公演はいずれも満席で、観客は熱狂と大歓声でBABYMETALのパフォーマンスに応えていました。
そして、ケルン公演の2日後である2014年7月5日。
BABYMETALはその勢いのままソニスフィア(イギリス)に乗り込みます。
ソニスフィアはガチのメタルフェス
そもそもソニスフィアはガチのメタルフェス。
日本のアイドルが、いくらお金を積んでも出演できる代物ではありません。
BABYMETALは当初、セカンドステージという小規模な会場に出演する予定でした。
ただ、小規模であってもソニスフィアに出演するだけで快挙なのですけどね。
※時系列がおかしくなるため、誤解される文を取り消しました。ご指摘ありがとうございました。m(_ _)m
それが、フランスとドイツでの大成功の余波でしょうか。
それが、ソニスフィア後に予定していたロンドンのライブのチケットが即ソールドアウト。
急遽、会場をより大きなForumに変更したものの、これも即ソールドアウト。
ソニスフィア界隈のSNSでは、日本から来るBABYMETALの話題で大盛り上がり。
BABYMETALを取り巻く環境が、大きなうねりに飲み込まれたかのように猛スピードで変化していました。
異例のセカンドステージからメインステージへの大抜擢!!
そして、これを聞きつけた現地プロモーターが勝負に出ます。
なんと、BABYMETALをセカンドステージからメインステージへ異例の大抜擢をかましました!
さすがにこの異例の大抜擢に大胆不敵のプロデューサー、KOBAMETALもビビったようです。
最初はセカンドステージで別の日だったんですけ、問合せがすごく来たらしくて。
それでメインステージのほうに変更してくれたんですけど、僕らも最初、これ大丈夫ですかね?ていってて。
引用元:NEXUS | 音楽主義 No.68
原文が見られなかったため、こちらをどうぞ↓
これをかますプロモーターもプロモーターです。
この頃のBABYMETALは日本のアイドルとして捉えられていました。
そもそも、アイドルが本場イギリスのメタルフェスに出ることはご法度なはずです。
心良く思わない海外ガチメタラー、大丈夫なのか?
もちろん、現地のガチガチなメタラーはBABYMETAがソニスフィアに出演することを面白く思わなかったことでしょう。
海外メタラーは、ソニスフィア前にBABYMETALについてこのように語っています。
【YouTubeでGimmeチョコを見る】
おーユニーク。面白いけど、メタル?笑わすな。まったく、日本人は不可解だ。こんなのが好きというメタラーが居たら、軽蔑する。無害だしほっとこ。
え? Sonishere出るの?ダメだろ。あれ、本格的なメタルフェスだぜ?メタルをなめんな。ブー。
まー、どうせSonishere行くし、どんなステージになるか、見ものだ。
女の子だし、空き瓶攻撃になったら、ちょっとかわいそうだな。
引用元:BABYMETALが好きになった海外メタラーの心境変化例(イギリス Sonisphere編) #babymetal
YouTubeでGimmeチョコを見た反応は私と全く同じです。(笑)
このようにソニスフィアが始まる前は、BABYMETALの評判はあまりよくありませんでした。
軽蔑していた海外メタラーも多かったことでしょう。
そのような中、BABYMETALをメインステージに格上するということは吊し上げられてもおかしくない状況です。
吉とでるか凶とでるかで言えば限りなく凶になる可能性が高い訳です。
天国か地獄かと言えば限りなく地獄に近い訳です。
それでもこのプロモーターは確信があったのでしょう。
その攻める姿勢には、感動すら覚えます。
いよいよメインステージに出演!実力で海外メタラーをねじ伏せる!!
そんな中、BABYMETALはソニスフィアのメインステージで出演を果たします。
その様子は下記の記事にまとめています。
※この記事は本サイトにおいて1、2を争う人気記事です。この記事を読んでから下記へ進むことをオススメいたします。
また、先ほどの海外メタラーにも再び登場して貰いましょう。
【SonisphereのHMDオープニング】
Gimmeチョコをイメージしていたら、なに、このヘビーなサウンド。
death!death!言ってて、イメージと違うんだけど(動揺)。しかも、この曲カッコイイかも。
いやいやいやいや、アイドルだぞ、見ろ3人娘を。歌わず飛んでるだけだ。
落ち着け自分。俺はメタラーだぞ。あんなの認めない。
【Gimmeチョコ始まる】
カラオケかと思ったら、確り演奏できるのか。ちょっと見直した。
声は録音だろうけど。ただ、バンドの音はPVとは比較にならないほどいいな。
ただ女と子供が騒ぐだけのポップミュージックさ。新鮮だが、メタルじゃないね(←HMDの動揺を取り戻し冷静に)
両脇の二人いらないだろ。
【kamiのソロ始まる】
おぇーすごいじゃん。ライブでここまで弾けるのは本物だ。これは想像超えた。
アイドル前に出してバンドにするなんて、面白いことを考えるもんだ。
クレイジーだ。こんなにテクあれば本格的なメタル曲にすればいいのに。
【MEGITSUNE】
曲、悪くない!Gimmeチョコより好きだ。
チビたち良く動くな。変わった振付だけど、バックバンドの演奏も素晴らしい。
前3人のパフォーマンスが一体化している。あの笑顔にやられそうだ。
ただ、あれだけ激しく踊っているのに歌えるわけない。やはり録音だろうな。
きらいじゃないが、俺はメタラー。認めたくないぜ。
しかし、両脇の二人、かわいいな。
【IDZのプロローグ】
カークと一緒の写真、笑かすなよ。にやけてるじゃねーか。
うらやましい。(ん?どっちが? 自問)
【IDZ始まる(スキャットからの展開)】
なんてヘビーな曲なんだ。これはいい。
いいぞ、カッコいいじゃないか。ウソだろ。
最初のスピード感、ジャーマンメタルだ。
【2フレーズ目の出だしで、すーさん歌詞飛ぶ。ちょっと失敗。歓声あがる】
え?録音じゃない!彼女は歌っているぞ。
まさか、あんなに動いて本当に歌っていたのか?信じられない?
【若干16歳の女の子が6万人を前に、激しく情熱的に歌っている。すーさんのアップ映像が増える】
なんというか、歌う姿が力強くてすばらしい。
何故あんな情熱的にロックを歌う少女を斜めから見て批判しているんだ俺は。
彼女達は闘っている。全力のパフォーマンス。
メタルかどうかなんて関係無い。おれは好きになってきたぜ、奴らが。
【IDZツインギターのメロディアスな展開が会場を盛り上げる】
「ダメッ!ダメッ!ダメッ!ダメッ! フォーーーッ!」
【すーさん「うぃーあー!」】
「ベイビーメトゥ!!」←信者化
【帰り道】
うかつにも、楽しかった。ちょっと家で反省会だ。
本当にこの俺がBABYMETALが好きなのか?気の迷いだろ。帰り道にSlayer聞いて落ち着くんだ。
【自宅でYoutube】
パリ・ドイツで熱狂しているメタラー達を発見。
そうだ、やはり俺が受けた衝撃は間違いじゃない。これはライブで見た人しか分からない。
彼女たちは、何故かすばらしーんだ。理由はいらない。iTuneストアでアルバム購入! >ポチッ!
引用元:BABYMETALが好きになった海外メタラーの心境変化例(イギリス Sonisphere編) #babymetal
完全に堕ちましたね・・・。
堕ち方も私とソックリです。(笑)
そして、同じような海外メタラーがごまんといることに痛快さを覚えます。
ソニスフィアについて語るKOBAMETAL
そしてソニスフィアについては、KOBAMETALも語っています。
いやー、本当に僕も人生初ぐらいの衝撃で。
最初はセカンドステージで別の日だったんですけ、問合せがすごく来たらしくて。
それでメインステージのほうに変更してくれたんですけど、僕らも最初、これ大丈夫ですかね?ていってて。
でも、わかんないじゃないですか。
だからやってみるしかないよねて行ったんですけど、海外のフェスって日本のフェスと全然、進行とかも違うんですよ。
リハーサルもないし。
いやー、鍛えられるなと思って。
メンバーもバンドさんもスタッフさんもみんなでがんばりましたね。
ーオーディエンスも盛り上がった。
セッティングしてるときは全然人がいなかったんですけど、1曲目が始まったらぞろぞろ集まってきて、気がついたら全部埋まってて。
びっくりしましたね。
主催の人もいってましたけど、BABYMETALは実質2番目で、昼の12時からこんなに埋まってるのは初めてだって。
その年のソニスフィアのベストアクトのトップ10にも選ばれて。
いや、あれは本当にびっくりでした。
引用元:NEXUS | 音楽主義 No.68
原文が見られなかったため、こちらをどうぞ↓
このソニスフィアに出演したことがキッカケでBABYMETALは世界にその名を轟かすことになりました。
ベストアクトトップ10入り
2014年のソニスフィアに出演したアーティストはメタリカ、Iron Maiden、The Prodigy、 ドリームシアター 、スレイヤー、アリスインチェインズ、 Deftones 、Limp Bizkitらがいます。
いずれもグラミー賞受賞者や全米1位、ロックの殿堂入りなどを果たす錚々たるメンバーです。
その中でBABYMETALはベストアクトのトップ10入りという、まるで夢のような快挙。
まさか私の目が黒いうちに日本人アーティストが、世界の一流アーティストと肩を並べる日がくるとは思いもしませんでした。
それは、サッカーのW杯で日本が世界の強豪と肩を並べるのと同じ位の意味を持ちます。
昨今、日本のアーティストが世界で注目されるようになっていますが、それはBABYMETALがソニスフィアで起こした奇跡的な活躍によるものと思います。
BABYMETALが世界で活躍する。
ひょっとしてこれはガラパゴスであった日本の音楽業界に風穴を空けた大きな節目の出来事なのかもしれません。
日本の福音
日本の音楽が世界で通用する。
ここへきて、BABYMETALに「負けてられない」と、果敢に海外に挑戦する日本人アーティストが増えてきているように思います。
そして、結果を出しつつある。
日本のアーティストが世界で活躍すればするほど、世界は日本の音楽に一目を置く。
日本の音楽市場は自然と広がり、その恩恵を受けるのはアーティストのみならず業界全般といえるでしょう。
この好循環は大歓迎です。
日本の音楽は、いや日本の今の文化が世界と繋がりますので。
それは、きっと日本に富と幸福をもたらすことになるでしょう。
文化が繋がれば親近感が醸成され、人と人の距離が近くなります。
人は相手に共通点を見出すと親近感が湧くというアレです。
それはBABYMETALでなくともONE OK ROCKでもいいわけです。
ONE OK ROCKが好き。
この共通点があるだけで相互理解が進み、仲良くなれるのではないでしょうか。
それはとても心地の良い世界だと思います。
ダークサイド 巨大勢力アイドル(電通)によるメディア支配
しかし、現在の日本の音楽業界に目を向けるとBABYMETALの活躍は一筋の光明にすぎず、日本の音楽はおおかたは世界から隔離されているのが現実です。
日本のメディアを支配する巨大勢力アイドル(電通)の力は未だ健在です。
巨大勢力アイドル(電通)によって見るモノ、聞くモノ(情報)がコントロールされている
巨大勢力アイドル(電通)によって見るモノ、聞くモノ(情報)がコントロールされ、取り上げられるのは画一化されたマスマーケティングに合わせた商業主義の楽曲ばかり。
ここに世界最先端の優れた音楽が入り込む余地はなく、触れる機会が極端に少ないため、日本は世界から取り残されています。
マスメディアを用いた広告の大量投入を前提とした商業主義の楽曲たち。
1曲1曲作り込まれるのではなく大量生産され、そして大量消費を促すべく回転率のスピードが重視された商業主義の楽曲たち。
大量生産と大量消費。
当然ながらこれらの楽曲に個性を感じることはできません。
私は、どれも同じ曲のように聞こえてしまいます
とてもツマラナイ・・・。
ーそこに必要なのは曲の数ではなく、1曲1曲の完成度の高さこそが大事だと。
じゃないかと思うんです。
今、何でもそうですけど、スピードが速いじゃないですか。
それだと中身が薄くなって、結局残らないで終わっちゃうと思うんですよ。
そういう曲をたくさん出すんだったら、定番の10曲とかで延々とそれをロングランでやってるほうがいいんじゃないかなって。
結果的に、ミュージカルBABYMETALのサウンドトラックCDみたいなもので、あれ1枚持ってればライブが楽しめるっていう。
引用元:NEXUS | 音楽主義 No.68
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巨大勢力アイドル(電通)の闇
そして、日本国内で目立つのは48グループやジャニーズなどのアイドルソング。
これらのバックに巨大勢力アイドル(電通)がいることは、よほど情弱でない限り誰もが知ることでしょう。
もっと言えば、巨大勢力アイドル(電通)の歴史を辿れば日本帝国陸軍の流れで満州で麻薬を売買していたヤクザ人脈。
日本の闇そのもの。
そして、ヤクザ稼業の水商売。
48グループやジャニーズが『キャバクラとホストクラブの水商売だ』と言われることに同意したくなるものです。
『真・善・美』が失われていく日本
大量生産、大量消費が前提の巨大勢力アイドル(電通)から製造される楽曲達に『真・善・美』を期待することはできません。
まして、ヤクザ稼業のアイドルソングに『真・善・美』を求めるのはお門違いです。
『真・善・美』からかけ離れた楽曲が蔓延る日本。
日本から『真・善・美』が失われていく・・・。
『真・善・美』を失った民衆は愚民化していくばかりです。
すっかり日本は、シオン賢者の議定書で定義されたスクリーン、スポーツ、セックスの『3S政策』による愚民化政策の術中にハマってしまっています。
ハロウィンの渋谷はカオスでした。北斗の拳の世界かと。 pic.twitter.com/TBukW4jTxh
— マンガで分かる心療内科/ゆうきゆう/単行本発売中! (@sinrinet) 2018年10月27日
着実に愚民化が進んでいますね。
しかし、反転が始まり『真・善・美』は蘇る
そんな憂うべき状況の中、巨大勢力アイドル(電通)に立ち向かうBABYMETALが現れました。
そして、巨大勢力アイドル(電通)の魔術(プロモーション)に頼ることなく、その実力でマーケットを広げています。
『真・善・美』を兼ね備えた本物は、巨大勢力アイドル(電通)に風穴を空け、世界へと躍り出ました。
さらにBABYMETALが道なき道を進むと共に、本物の実力を持った日本のアーティストもそれに続いています。
再び日本に『真・善・美』が蘇る流れが起こっています。
『真・善・美』に触れれば、本物と偽物の違いが分かるようになるでしょう。
本質を見極める力が養われます。
つまり、賢くなるということです。
民衆が賢くなれば、巨大勢力アイドル(電通)の魔術も打ち破ることができるでしょう。
『3S政策』も効き目がなくなるというものです。
これにより巨大勢力アイドル(電通)によってガラパゴス化された日本の音楽は世界へ仲間入りを果たす。
そして、文化を共有する世界中の人たちと絆を深め、ご機嫌さんな心地よい世界となることを夢想しています。
そんな夢を見ることができる。
BABYMETALはホントに『THE BIG FOX(キツネ様)』がもたらした福音なのかもしれません。
この流れは大切にしなければなりません。
『真・善・美』を備えた本物のアーティストを育てていく必要があります。
その先にきっと明るい未来があることでしょう。
10年後、20年後に過去を振り返った時、『BABYMETALがソニスフィアで起こした奇跡が全ての始まりだった』と言える日を待ち遠しく思っています。
最後は妄想を暴走させてしまいました。(笑)
ここまでお読み頂きありがとうございました。
それでは。また。
おち
※アイキャッチ画像は、くろもり @crmo2018 さんの作品です。お借りさせて頂きました。